fumi@ビジネス科学×化学のブログ

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海洋マイクロプラスチック問題解決のカギ!ポリ乳酸の現状

 

ネイチャーワークスジャパン PLA 海洋プラ問題で需要旺盛

https://www.chemicaldaily.co.jp/ネイチャーワークスジャパン%E3%80%80pla%E3%80%80海洋プラ/

 

ネイチャーワークスジャパンは、ポリ乳酸(PLA)の付加価値戦略を加速する。同事業は世界市場で年率1ケタ台後半の成長を継続しており、海洋プラごみ問題を背景に米国プラントはフル稼働が続く。そのためグループ全体でニート販売から高機能品やコンパウンド品といった付加価値品へシフトを強め、ポートフォリオの組み替えを急ぐ。日本ではPLAの透湿性や疎水性などの特徴を訴求しフィルムや繊維分野で用途開拓を推進。

 

ポリ乳酸は、言わずと知れた生分解性ポリマーの代表格で、環境に優しいプラスチック材料として長年注目され続けています。

名前は聞いたことある方もいるのではないかと思います。

 

ここ最近、海洋プラスチックごみの問題が大きく世界を騒がせています(なかなか衝撃的な写真だったのでインパクトも大きかったのでしょう)が、その代替材料として紙とともに検討されています。

 

しかし、このポリ乳酸、耐熱性や耐久性が他の材料に比べて劣るという致命的な欠点があります。これはプラスチック材料としては致命的で、これがネックとなって未だに普及するに至っていません。

ずっと期待はされているんですけどね。

最近は件の海洋ゴミ問題で注目が集まっているおかげで、販売も伸びてはいますが、元々の市場が小さいのでまだまだ様子見だとは思います。