混雑時にセルフレジを子供に使わせる親。他人の時間も大事にしてあげませんか?
先日のヤフーニュースでセルフレジについての記事がありました。
普及し始めた「セルフレジ」に並ぶ人と並ばない人 それぞれの主張(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース
セルフレジとは、お客さん自身が商品のスキャンを行って会計するレジのことで、人権施策減を目的として導入するお店が増えています。
スーパーや駅のキオスクでちらほら見かけますし、最近ではユニクロが導入して話題になりました。
(ユニクロのセルフレジはRFIDというタグを利用していてそれだけで結構面白いので、別の機会に記事を書こうかと思います。)
このニュースのコメント欄でもセルフレジについての賛否が議論されていましたが、私が気になったのは
「混雑している時に子供にバーコードスキャンさせるのは止めてほしい」
というコメントでした。
あの自分でピッてスキャンするのが楽しくて、それをやりたがる子供が多いそうです。
ただ、それをやらせるのは良いが、レジが混雑している時はやらせずに親がさっさとスキャンしてスムーズに会計を済ませてほしい、とのことでした。
全く持って、その通りだと思います。
「子供なんだからいいじゃん」とか「そんなに時間が惜しいなんて生き急ぎすぎてる」とかいうコメントもありましたが、自分や子供個人の娯楽のために他人の時間を浪費させるのはあまりに自己中心的ではないかと思います。
例えば赤の他人に「暇だから遊びに付き合って」と全く興味のない映画やお店に付き合わされたら嫌ですよね?
それと同じです。
言うなれば、他の人の時間を奪っているわけです。その時間で楽しいことをしたり有意義に過ごすことができたにも関わらず。
このように、まず親は「人の時間」を尊重すべきでしょう。そして人の時間はむやみに浪費させるべきではありません。
そして子供にもそれを教えてあげるのが理想でしょう。
今回の場合だったら「今日は混んでるから空いてるときにやらせてあげるね」と。
確かにやりたがる子供の気持ちに応えたいという親心も分かりますし、混雑してても「たかが数分」と思ってしまう部分もあるのかもしれません。
それにダメと言ったら子供もぐずるかもしれませんし、そのままやらせてあげたほうが楽なのは間違いないでしょう。
しかしその子はその後どうなってしまうでしょうか。自分のために人は時間を割いてくれる。そんな自己中心的な考えが当たり前となってしまいませんか。
そんな人間に周りの人は関わりたくないでしょう。
相手のことを大事にしない人のことを、一体誰が大事にするでしょうか。
そんな子に育ってほしいなんていう親はいないはずです。だからこそ、こういう経験を通して「人の時間を使う」という意識付けをして、相手を尊重できる人間になってもらおうとすることが大事かと思います。
子供であることは免罪符ではありません。
「子供だから別にいいじゃん」ではなく、「子供だからこそ教えてあげる」のです。
そういう他人を尊重して気を使ってあげられる人間に育てることこそが、正しい教育なのではないでしょうか。